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2013年3月7日木曜日

【11/14(日)】12日目(2): ネパール、食べ太り。


Rさんのゲストルームへ戻って、カジャ(軽食)をいただく。

ただいま昼の1時、もう4食目~。



どこの家へ行っても、着いたらまず何か食べ物を出してくれる。
一人用のお皿に出してくれるから、食べないわけにいかない。
自分の前に置かれてしまったら これは私の分。
食べても、食べなくても残ったら「穢れたもの=破棄」だから。



ネパール人は「今食べたくないな」と思ったら、持ってきた段階で
「お腹いっぱいだから要らない!」と両手でお皿を遮って断固拒否!
私から見ると、そこまで拒否するなんて失礼なんじゃないかと思ってしまうのだけれど
食べ切れないと捨てるしかないこの国の習慣。



出されたものは完食、が 私の1人旅のマナー。(必ず最初にベジタリアンと告げます)
ネパールでお腹を壊さなくなってから “旅太り”する私。
拒絶する(断る)方がお互いのためなのかも・・・。



やっと食べ終えた・・・。 と、携帯が鳴る。
お兄ちゃんだ!

「お昼(カジャ)食べに来なよー」

えーっ 今、食べちゃったよ。 「これからすぐ、タメルに行かなきゃ。ごめんね。」

「そっかー。じゃ、夕ご飯だね。」

「今日の夕ご飯は、Rさん家で食べる約束なの・・・ごめんね。」

「U(お兄ちゃんの妻)が寂しがるなあ。今日はもう家に来ないの?」

「ごめんね。」

「いいよいいよ。明日、朝ね。」



Sダイとお兄ちゃん兄弟の家。 
泊まるところが違っても 朝ごはん食べに行って、夜ごはんにも行く。 
このペースが基本の、私のネパール滞在。



だけど、他の友達の間を平等に行き来して それぞれのご飯をいただかなくては。
厄介なのは、友達の家族(親戚)まで 予想外に枝分かれしてしまうこと。



スケジューリングで一番大変なのが、「カジャ・朝・カジャ・夜、どこ(の家)で食べるか」。

カフェに行って、1人でゆっくりしたい。
ベジタリアン外食もしたい。
外のネパール料理って、どんなんだろう。

どこも かしこも 美味しいごはん。

贅沢な悩みで 頭がいっぱい。  ・・・食事のために、自分が2人欲しい。




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2013年2月28日木曜日

【11/14(日)】12日目(1): パタン郊外、穏やかな家族。


ネパール12日目。今日も爽やかな晴天です。

キッチンへ行くと、美味しそうな香り。
Rさんの奥さんとおしゃべりしながら
カジャをいただきます。

【旅の食事46:Rさん家・カジャ
*(ホットミルク)
*(ゆでたまご)
*(ビスケット)

私の体調や好みを考えて用意してくれます。



ネパール語が下手な私と、ネパール語+ネワール語の奥さん、2人きりの朝。
最初はどうしようかと思ったけど、毎朝 新しい話題でゆっくり話しかけてくれます。
彼女の温かい気持ちが伝わってきて、
ぽつ ぽつ と、会話が続けられるようになりました。

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Sダイ家へ。
こちらでもカジャをいただきます。カジャ2回=食事1回?お腹もふくれます・・・。

ほどなくするとMちゃんが姪っ子Sちゃんを連れてやってきました。
これからMちゃん家へ 朝ごはんを食べに行きます。

夜ごはんは、“お呼ばれ=お客さん”な感じがあるけれど
「朝ごはんを食べに行く」のは、家族のように仲が良い証。

バイク3人乗りで、Mちゃん家へ。

Mちゃんの家族 可愛いパントゥ。

私の膝に、くっついてきた。

ネパールに行くたび会っているから
覚えててくれるのね。

パントゥと私。

しばらくの間 1人と1匹きり。




「お芋、食べませんか?」

今日は「お芋を食べる日」なんですって。
どうりで、
市場にイモがごろごろしてると思った。

【旅の食事47:Mちゃん家・カジャ
*タルル(やまいも)

ほくほく。素朴な味。美味しい~。



Mちゃんの姪っ子、キュートなSちゃん。

「アンティ(子供が既婚女性にかける呼び名) 
あそぼー」


朝ごはんが出来るまで、Sちゃんと おままごと。

綺麗な貝がらを持ってきて、
「チヤ、どーぞ」
「ケーキ、どーぞ」

バービー人形と 私が お客さん。





「天気がいいから、屋上へ行きましょうね。」


パタン郊外の景色。まだまだ農地が広がっています。
 
「手前の1列、私の家の畑ですよ。借りてます。」
 
「いくらで借りているの?」 
「いえいえ、出来た野菜を 農家さんに少しあげるだけでいいんです。」
 
「肥料、どんなのを入れてるの?」
「何も入れてないですね。でもよく育つんですよ。」
 
牛や犬が闊歩するネパールの土。肥えているんだろうな。
 
「これ、ネパールのラヨ(からし菜)の種。日本でも育ててみてください。」ありがとう~!来年、私の畑に撒いてみよう。
Mちゃん家は、植物がいっぱい。 1階の庭には、グアバやマンゴーの木。 屋上にも花がいっぱい。

ゴダワリ・フル。
菊の花。

レンガの家々に、素焼鉢。
ネパールの風景に溶け込んでる。









買ってきた用土を鉢に入れ
農薬を浴びせてまで、
花を綺麗に 美しく咲かせる日本。
少しでも手入れを怠れば
たちまち“美しさ”は失われる。

そして
ありのまま育ち、朽ちていく
ネパールの植物たち。
生きている「命」を感じる。

幸せなのは、どっちだろう。



朝ごはん、どうぞ。

【旅の食事48:Mちゃん家・ダルバート
*ダル(豆スープ) *バート(ごはん)
*サーグ(青菜炒め)
*アル(じゃがいも・マサラ味)
*きのこのタルカリ
*カウリタルカリ(カリフラワー炒め)
*アチャール(酸っぱ辛いピクルス)
*ボゴテ(ザボンのヨーグルト和え)
Mちゃん家のごはんは、野菜いっぱい。
塩・油・スパイスも控えめ。
食器の衛生にも気を配ります。
3人の妹さんが、家族の健康をしっかり管理。
ネパールでは珍しいかも。

ネパール料理が続いて胃が疲れた時でも
Mちゃん家のご飯だけは
いっぱい食べられるんです。


Sちゃん、隣へ。
バービーちゃんも座って 一緒にごはん。

「おいしいねー おいしいねー」
「あなた(バービーちゃん)も、どーぞ。」

右手で美味しそうに
穏やかな笑顔で パクパク食べます。

Mちゃん家の家族は 
大変なことがあっても協力して 
1つ1つ 幸せを作っていっているんだな。

Sちゃんの素直さを見て つくづく感じます。





ふと天井を見上げると・・・
赤い点々。










「これはティハールのティカですよ。
みんなで天井に向かって投げました。
私たちの民族(苗字)はこうやるんです。
楽しいですよー。」



ネワール族でも、色々なやり方があるのね。










「これ、好きですか?」

あ、アボカド!
ネパールで初めて見た。


「日本でよく食べたでしょ。
最近ネパールで売っているんですよ。
・・・でも、
嫌いな人が多いみたいですね。」



【旅の食事49:Mちゃん家・ダルバート
*アボカド(わさび醤油味!) *ダヒ(ヨーグルト)


優しい笑顔にあふれた、本当に素敵な家族。
 
3人の妹さんたち。
いつか結婚しても、この家で暮らして幸せの輪が広がるといいのに・・・・。 
 
帰るとき、
Sちゃんの手の中から小さな小さなプレゼントをもらった。
 
 
庭で摘んできた ちっちゃなお花。
 
日本に持ち帰ろう。




 



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2013年2月19日火曜日

【11/13(土)】11日目(3):ネパール家庭で、ピザづくり大騒動。


夕方。約束の「ピザの日」。
 
「ピザが食べたい・・・。」と、リクエストした身重のJちゃん。
ネパールのJちゃん家で、いよいよ 実行です。
でも、ここはネパール。
思い通りには作れないだろうな・・・。
 

姪っ子に「ピザの材料、買いに行くよ。」と声を掛けたら、「私も行く~。」と返事。

・・・でも・・・10分 20分・・・・姿を現しません。
1時間近く。やっと下りてきました。 

「出掛けるから、シャワー浴びてきた^^。」 うそ~っ
買い物といったって、家の前をまっすぐ歩いて5,6分の商店。
湯上がり姿の姪っ子ちゃん。これから着替えるのね^^;。
世代が替わっても、「ネパール時間」はしっかり受け継がれています。


家から数分で、八百屋さんに到着。

トマト、ピーマン、
玉ねぎ、ニンニクを買います。

ネパールでは今も天秤量りが現役。











続いて、お肉屋さん。
私は食べないけど・・・
姪っ子たちが「お肉入りを食べたい」
とリクエスト。

ネパールのお肉屋さんは
リアル+豪快に
生肉がむき出しで置いてあります。
お客さんが欲しい部分を指差して
必要な量を切り取ります。

どれを買うかはJちゃんに任せ、
私はお店の外から見守り。


30分足らずで家に戻ってきました。

台所に入ると、
姪っ子&甥っ子たちが「ピザー! ピザーーー!!!」と大合唱。
これから作るのよー。

「オーブン、あるよ。」 いえ、多分違う・・・。

オーブンらしきものはあっても、ネパールのは「電子レンジ(の機能だけ)」。
洗濯機と同様、“飾り家電”。たいてい、家の人は使ったことがありません。
取説もどこかに埋もれています。Jちゃん家の電子レンジは壊れていました。


さて、ガスコンロで作ることに。

粉を出すだけで 子供たち、身を乗り出す。
ギャラリーを気にしないで・・・粉をこねて、イーストを加えて、保温・・・。
この寒い時期、どこで?



キッチン中を探して出てきた
同じ直径のフライパンとボウルを
2つ合わせにして、
ガスコンロで、少し温めます。 

中に生地を入れて火を止め、発酵。

温度は感覚だけ。
うまくいくのかな。




その間にトマトソースと
トッピング作り。

ニンニク入りのトマトソースを作ったら
子供達から
「マチャ(魚)コ・アチャールの匂い。」

植物性だけなのに、
干した小魚の香りに似てるんだって。
そうなんだ。




どうにか発酵した生地。
もう一度伸ばし直すのは、子供たち。

一緒に作り始めると、みんな集中。
あら?静かになりましたねー。








ソースとトッピングを乗せ
そして、ふたたび 同じ状態。

コンロで 焼きまーす。

初めてのコンロ。初めての焼き方。

どうか 上手く焼けて~

ネパールの神々に祈ります・・・・。




じゃじゃじゃーん!

上手く焼けました。

このネパールの台所で。
奇跡です!

日本人の面目が保てました~。










「ピザ・アヨ~! ピザ・アヨ~!!!」
 
ピザ、出来たよ~!と子供たちの歓声。
 
僕も一緒に作ったよ。お家ビザ、初めて記念だね。



家族全員がやってきて
大試食会。

ほとんど毎日
ネパール料理を食べている人達。

スパイス無しのピザが
美味しいのか
心配していたけれど

大好評です!

Jちゃんにとっては、
懐かしの日本のピザの味。




2枚目もあっという間に無くなりました。

子供は正直。喜んでくれてホッとしました。

特にトマトソースが気に入ったようで、
お皿の端のソースまですくっています。

どうなることかと思ったけど
ネパールでお家ピザ。
成功です!

今日が一番、疲れました~。
 





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2013年2月7日木曜日

【11/13(土)】11日目(2):寒くなってきたら、「ボゴテ」。

今回の滞在で新たに遭遇した、いくつかのネワール料理。
 
その1つは、ボゴテ。

ティハール後限定?なのか、過去の旅では食べたことはなかったのですが
今回はどこの家庭でもご馳走になりました。

 
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Uちゃん家の階段脇に、
巨大なグレープフルーツのようなくだものが、
でーん!
 
 
「これ、なーに?」
 
 
「ボゴテ。」
 
 
 
 
 
 
 
 
ボゴテ。
日本でいう、「ざぼん」のことです。
 
 
散歩途中、ふと木々を見上げると
こんな風に生っています。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
大きく丸いボゴテは、縁起が良く
この時期のお祭り「ティハール」で
「マ・プジャ」や「バイ・ティカ」の時に用いる
お供え物のひとつになっています。
 
ティハールでは丸のまま出され、
その場で食べることはしません。

 
ボゴテを実際に切って食べるのは、
ティハールが終わってから。
ティハールが過ぎ
いよいよ ボゴテ入刀。
 
日本のざぼんのように、
皮はとっても厚いです。
 
全体は大きくても、中だけ見ると
大きめのグレープフルーツですね。
味も似ています。
 

 
 

皮は、かわいい帽子にもなります^^。

冷たいから、
子供の熱冷ましにもなるんでしょうか?













「ボゴテ」は果物そのものの名前ですが、
この季節ならではの
デザートの名前でもあります。

皮をむいて実を取り出します。












実を細かく裂いたら、
りんご・ミカン・バナナなど他のフルーツも合わせ
ダヒ(ヨーグルト)と混ぜます。
 
味付けは、砂糖、塩、チリなどのスパイス。
 
インドでいう、「ライタ」の
フルーツデザート版といったところでしょうか。

甘さより、辛み・スパイス味が勝っています。




味つけは、家庭によって様々。
これはPさん家のボゴテ。
フェヌグリークが入っています。

私のために
スパイス控えめに調節してくれました。







これは、Uちゃん家のボゴテ。
スパイス多めで
ココナツを添えています。










Jちゃん家のボゴテ。
バナナが入って、ダヒ多めです。














ボゴテは、陽だまりの中 みんなでおしゃべりしながら いただきます。
寒い季節の、酸っぱ辛いご馳走です。
 
 
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