夕方。約束の「ピザの日」。
「ピザが食べたい・・・。」と、リクエストした身重のJちゃん。
ネパールのJちゃん家で、いよいよ 実行です。
でも、ここはネパール。
思い通りには作れないだろうな・・・。
姪っ子に「ピザの材料、買いに行くよ。」と声を掛けたら、「私も行く~。」と返事。
・・・でも・・・10分 20分・・・・姿を現しません。
1時間近く。やっと下りてきました。
「出掛けるから、シャワー浴びてきた^^。」 うそ~っ
買い物といったって、家の前をまっすぐ歩いて5,6分の商店。
湯上がり姿の姪っ子ちゃん。これから着替えるのね^^;。
世代が替わっても、「ネパール時間」はしっかり受け継がれています。
家から数分で、八百屋さんに到着。
トマト、ピーマン、
玉ねぎ、ニンニクを買います。
ネパールでは今も天秤量りが現役。
続いて、お肉屋さん。
私は食べないけど・・・
姪っ子たちが「お肉入りを食べたい」
とリクエスト。
ネパールのお肉屋さんは
リアル+豪快に
生肉がむき出しで置いてあります。
お客さんが欲しい部分を指差して
必要な量を切り取ります。
どれを買うかはJちゃんに任せ、
私はお店の外から見守り。
30分足らずで家に戻ってきました。
台所に入ると、
姪っ子&甥っ子たちが「ピザー! ピザーーー!!!」と大合唱。
これから作るのよー。
「オーブン、あるよ。」 いえ、多分違う・・・。
オーブンらしきものはあっても、ネパールのは「電子レンジ(の機能だけ)」。
洗濯機と同様、“飾り家電”。たいてい、家の人は使ったことがありません。
取説もどこかに埋もれています。Jちゃん家の電子レンジは壊れていました。
さて、ガスコンロで作ることに。
粉を出すだけで 子供たち、身を乗り出す。
ギャラリーを気にしないで・・・粉をこねて、イーストを加えて、保温・・・。
この寒い時期、どこで?
キッチン中を探して出てきた
同じ直径のフライパンとボウルを
2つ合わせにして、
ガスコンロで、少し温めます。
中に生地を入れて火を止め、発酵。
温度は感覚だけ。
うまくいくのかな。
その間にトマトソースと
トッピング作り。
ニンニク入りのトマトソースを作ったら
子供達から
「マチャ(魚)コ・アチャールの匂い。」
植物性だけなのに、
干した小魚の香りに似てるんだって。
そうなんだ。
どうにか発酵した生地。
もう一度伸ばし直すのは、子供たち。
一緒に作り始めると、みんな集中。
あら?静かになりましたねー。
ソースとトッピングを乗せ
そして、ふたたび 同じ状態。
コンロで 焼きまーす。
初めてのコンロ。初めての焼き方。
どうか 上手く焼けて~
ネパールの神々に祈ります・・・・。
じゃじゃじゃーん!
上手く焼けました。
このネパールの台所で。
奇跡です!
日本人の面目が保てました~。
「ピザ・アヨ~! ピザ・アヨ~!!!」
ピザ、出来たよ~!と子供たちの歓声。
僕も一緒に作ったよ。お家ビザ、初めて記念だね。
家族全員がやってきて
大試食会。
ほとんど毎日
ネパール料理を食べている人達。
スパイス無しのピザが
美味しいのか
心配していたけれど
大好評です!
Jちゃんにとっては、
懐かしの日本のピザの味。
2枚目もあっという間に無くなりました。
子供は正直。喜んでくれてホッとしました。
特にトマトソースが気に入ったようで、
お皿の端のソースまですくっています。
どうなることかと思ったけど
ネパールでお家ピザ。
成功です!
今日が一番、疲れました~。
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