Translate

2013年2月4日月曜日

【11/12(金)】10日目(4):ネワール族お食い初め、「ザンコ」。


Uちゃんから、「親戚のザンコ・パーティーに行かない?」とのお誘い。

「ザンコ」とは、ネワール民族の“お食い初め儀式”。生後5~6か月の男の子(女の子はもう少し早い)が、占いで決められた日時にこの儀式を行います。

今回は、お披露目パーティーに出席するだけですが、2007年にダイの長男のザンコに最初から最後まで参列しました。










===その時の「ザンコ儀式」の大まかな流れ=========

2007年、占いで決められた、とある日。 ザンコ開始。

 ↓ 当日の厳しい掟がこちら。↓

・家の台所は神様(赤ちゃん)のもの。1日中使えない。
・キッチンにあるもの一切触ったらダメ。
・私たちの食事は全て外で済ませる。
・儀式の場所は、一番神聖な場所=一番上の階(屋上)。
・儀式で最も重要な「赤ちゃんが食べ始める時間」は、占いで決定。
この子の場合、『午前9時11分』。

 綺麗な服を着た赤ちゃんの耳に穴を開け、金のピアスを入れます。
(赤ちゃん大泣き)
さらに両手と首には赤い石丸玉の飾り、両足首にも銀の飾りをつけ、額にはティカ。 赤ちゃんは、神様になりました。

                                        
儀式が行われる自宅の屋上に、様々な儀式の道具やお供え物。 何日も前から家族総出で用意してきました。1つ1つに意味があるそうです。                                   金属のお皿に乗せられた山盛りのごちそうが、赤ちゃんの前に。この一家の家長(赤ちゃんの父親ではなく)が、赤ちゃんに最初のごはんを食べさせます。











最初は右手2本の指で ちょこっ。次は3本の指、そして4本、
最後は手でがばっとごはんをつかんで 赤ちゃんの口へ。(またもや赤ちゃん大泣き)
ごはんの残りは神聖なものとして、誰の手にも触れない場所へ移動。

赤ちゃんには、更に自家製ロキシー(強い蒸留酒)。(赤ちゃん泣き止む。酔った?) 
その後、司祭さんと家長で お供え物を前に延々とお経を唱えます。(1時間以上)


お経が終わると、司祭さんは目の前の赤い布を細長く裂く。
参列者1人1人の額とこめかみにティカをつけ、裂いた赤布と5色(赤・黄・青・水色・白)の糸ヒモを渡す。部屋では 家族が並び お祝いの品とティカを受けます。

ティカを受けた参列者は全員外へ。
赤ちゃんを先頭に、神様を奉っている場所へ順に参拝。ねり歩きながら町の人にもお披露目。
クマリの住む館にも入る(父親と赤ちゃんだけ)。

こうして、ザンコの主要な儀式が無事終了します。


-----------------------------------------------------------------------------------------------------
 
今回ご招待受けたのは、夜から催される「ザンコお祝いパーティー」。
 
・・・サリー、持ってきてないよ。
「私のを着て。」と、Uちゃん。 どれにしようかな~♪
前回のザンコでは、一家お揃いのサリーを仕立ててくれました。家族同様に扱ってくださる私にも。素敵なターコイズブルーをいただいて、チュラ(腕輪)も同じ色を買いました。
どうやら、ネパールでは自分たちが主催するお祝い事がある時、女性陣はサリーをお揃いで仕立てるのが好きみたいです^^。せっかくのザンコパーティー。今回は、Uちゃんが仕立てたお揃いのピンクを借りてみました。着付けは、もちろんUちゃんです。


 











 オシャレなUちゃん、準備に2時間。女性の美の追求はネパールでも同じ。旦那さんのお兄ちゃんも嬉しそう♪

 
 
歩いて20分。会場に到着。屋外の敷地にテントが設置されています。出席者は数百名。パタンのネワール族は冠婚葬祭が多く、沢山の人たちにお披露目することによって民族の絆を強く維持しています。


この子が今回のザンコの主役。さすがにお母さんも赤ちゃんも疲れているみたい・・・。
神様になった赤ちゃんにお祝いを渡します。大抵は、赤ちゃん用の服やおもちゃにお金(低額の紙幣)を添えて。私は急なことだったので、プレゼントは用意できず、ややまとまった紙幣を差し上げました。赤ちゃんの手に渡します。
【旅の食事42:ザンコパーティー
*バート(ごはん)
*サラダ
*カレー、おつまみ など色々
お祝い事のご馳走は、数年前までは一族総がかりで手作りだったようですが、今は都会ではケータリングがほとんどのようです。ケータリングといっても、いかついおじさん達が会場の裏(野外)で火を熾し、大鍋で豪快に作っています。味は家庭料理と比べると・・・・。あくまでもネパール人用。食器など水に濡れたままのもあり、慣れない外国人はお腹を壊す可能性も。レストランより注意が必要。
ネパールのパーティーは、決まった進行や式次第は何も無く、音楽が流れる中、ご馳走とおしゃべりで楽しく時間を過ごします。出席者も好きな時間に来て、ご馳走を食べて楽しんだら、自由に帰っていきます。
戸外にテント設営の会場の場合、使用した食器や紙は、食べ残しと一緒くたに足元(椅子の下)に放置してしまい、地面はとても汚いです。他人が食べた物は“穢れ”になるため、掃除人以外 誰も片付けようとしません。地面を見ると食欲減退・・・。でもネパール人は誰も気にせず食事をしています。サリーは裾が汚れてしまうのを覚悟です。
 
ものすごく寒い日でした。
 
帰り道は凍えそう・・・。お腹と腕を出すサリーは辛い。
でもネパール女性は、おしゃれのためなら真冬だってサリーで我慢。
女性の強さと意地を感じる1日。
 
今日は6食。お腹いっぱいです。
 

 

0 件のコメント:

コメントを投稿