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2010年11月30日火曜日

【11/5(金)】3日目(その1): 今年は 2つの、ティハール。

5:00 起床。 

今日もネパールは快晴。 ティハールだしね!

ゆうべ、お兄ちゃんが
「明日はラッチミ(ラクシュミ)プジャだから、朝早くおいで。5時頃やるよ。」
えーっ ちょっと早すぎる。。。 明日はククル(犬)プジャの日じゃない?


でも、すでに花輪かけたワンちゃんもいた。。。
おかしいなあ。




今回、ティハール前日に合わせて来たのに どうもお兄ちゃんの言う日程が噛み合わない・・・。
お兄ちゃんの話を受け入れて 他のネパール人と話すと、これまた変。 

はて? 

「おかしいーっ★」と、疑問をぶつけたら
今年は、ティハール日程が「2種類」あるのだそう。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
【通常のティハール行事】   【Golden Temple等の特定グループ】

11/3(水)          ---                         カーグ・ティハール      
11/4(木) カーグ・ティハール      ククル・ティハール
11/5(金) ククル・ティハール       ラクシュミ・プジャ
11/6(土)  ラクシュミ・プジャ             マ・プジャ              
11/7(日)      マ・プジャ             バイ・ティカ
11/8(月)    バイ・ティカ                             ---
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
行事が1日ずつ、ズレている。

お兄ちゃん家族やPさん家族が属するゴールデン・テンプルのグループ(日本でいうところの“檀家さん”ということだろうか) は、今年1日早くティハールの行事をする。

この他、ネワール民族の新年(1131年)も 今年は11/6(土)午後2時。

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6:00 
お兄ちゃん家のラクシュミ・プジャ、間に合わん ・・・。と思っていたら
電気スタンドの明かりがふっと消える。

                     あっ 停電・・・・!

部屋の明かりはついたまま。
自家発電で、照明はつくようになってるんだ。
コンセントはだめ。

真っ暗じゃないのは有り難いが・・・シャワー浴びたての私の髪、ぐっしょり。
明け方停電かあ。。。ドライヤー使えん。 困った。

せっかくのティハールに2時間足止めなんて、いや!
首をブンブンして何とか半乾きに。
(※停電は明け方~就寝前にやってきます。デジカメなどの充電は夜中にしっかり行いましょう。シャワータイムも停電時間を教えてもらって計画的に。突然真っ暗になったら大変★)

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7:00 準備完了!お出かけ~。

 今日は、ワンちゃん(ククル:犬)にプジャする日&ラクシュミプジャの日です。


マンガルバザールに差し掛かると、昨日までなかったものが道の中心に・・・


ながーーーーーーーーーーーーーい。  なに、これ!?


これ、みんなでごはん食べる時に座るゴザ、だよね?

「これ、初めてだよー。長ーいよ。800mくらい続いてる。」と、お兄ちゃん。


忙しい師走のようなネパール。人を押しのけて通るネパール。
なのにゴザは決して踏まない。またがない。
バイクや車は来ないから、交通規制してるのね。


「もう朝のプジャ、済んだよ。見て。」

お兄ちゃん&ダイの家の玄関前に、
きれいな花飾り模様。

他の家にも。

飾り模様の先に、赤土を溶いた水で引いた線。
家の中へずーっと続く。
線は階段を上がっていく。
角を曲がるたびに丸い飾り模様。
・・・・・線の終着点は、3階のアマの部屋。

ラクシュミ(吉祥天)は、
繁栄を司る、地の豊穣、水の象徴の女神。

人々は、ラクシュミがこの赤土の線を通って自分の家に入って来てもらうよう、飾り付けをし、
夜には明かりを灯す。

線の終着点、アマの部屋の角に、神様が飾ってあった。
神様の隣に丸く包んだ袋。 何かな?

「きれいでしょ。でもこれ、家族だけ見るもの・・・」
分かってる、写真撮らないよ。


本当に大切にしているものは 何も言わなくても分かる。



各家の飾り付けが始まった。

道を挟んだ、お向かいのお家も
窓にマリゴールドの花が。



きれいだねー。

あ、ナマステ~!


女の子は Sくんとおしゃべり(?)。 

道の向こうと こちら側。         

いつも こんな感じで、窓から窓へ 話の花が咲く。





道端では、花輪を作りながら売り始めた。

かき入れ時だね!





飾り付け、終了~っ。     




大通り沿いの、
新しいお家。




中庭に面した、
昔のお家。


中庭越しにある、Sくん仲良しのお家。

ここは、特に美しい。

年月を経たネワールの窓枠も、
息を飲むほどに。
















ワンちゃんも、プジャ完了です! 



***** 4コマ劇場 *****





ワンちゃん: 
「あっ♪ ボクの大好きな、おじさん~っ」





ワンちゃん: 「はぐはぐ♪」





ワンちゃん: 「ねえねえ♪」 




ワンちゃん: 「あ・そ・ぼ~~~~~っ♪」







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8:00 若い男女が、ゴザの真ん中に赤いティカの粉で「NEPAL」と書いた。

大通りを、ネワール衣装を着た女性やトピをかぶった男性たちが次から次へと行進する。
ゴザの道を挟んで両側をねり歩く。

歩きながら、太鼓をたたき、楽器を打ち鳴らし、
マリゴールドの花びらを ゴザの上に散らしていく。

・・・きっと、これって
パタンの街を1つの大きな「家 」に見立てたもの。 ゴザはラクシュミの通り道なんだ。
街がいつまでも 豊饒であるように・・・。



夜明け前から始まったプジャと飾り付け。
大仕事を一つ終えた、Uちゃん。

今度は、御飯の支度。
 
ネパールの妻は、働き者です。







・・・・私も、手伝おっと!   「Ma pani sangai garna chahanchu!」

                                           Uちゃん、にこっと笑った。





2010年11月29日月曜日

【11/4(木)】2日目(その3): クルタづくり&タメルへ。

11:00 Pさんから電話が来る。

「今日の予定、何ですか?」 
「クルタ、作りに行きます。」 
「一人で?」 「はい!(^_^)」
「一人はだめだよー。」

一人で ルンルン行きたかったけど・・・ 。
・・・・・押し引き問答、5分。 一緒に行くことに。



町は日本の大晦日のように買い物する人々で混んでる。

心配して 女性専用のお店について来てくれたPさん。 
私も「ま、いいか。」と思ったけど、Pさんは男性。 

こんなこと、日本だったら断るでしょ、私。  まだ時差ボケで 判断力鈍ってる・・・。

だけど、選ぶのは早い私。 30分弱で、2着オーダー。
「ねぇ、どれがいい?」 なんて 聞けないし・・・。
仕上がりは、ティハール休暇後の木曜日。

おまけにネパールのプリペイド携帯貸してくれた!
300ルピーもあれば滞在中好きに使えるらしい。助かる~  Pさん、ありがと。

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13:30 テンプーでタメルへ。

Pさんとバイバイし、テンプーに乗車。
あっ 勢いで乗っちゃったけど、一人テンプー初めて~!・・・・・・・大丈夫かなぁ。

ダルバールスクエア →→(テンプー約20~30分)→ ラトナパーク 下車。運賃12nrp。
停留所ポストなんてのはどこにもないが、どのテンプーもラトナパークは通るから楽に降りられる。

タメルは、ここから歩くこと15~20分。
ネパールは、どこも距離としては近いけど、人や車が多くて思った以上に時間がかかる。
近道しようとして小道に入ると、抜けられなくなるので注意。


14:30 おー 着いた。 タメル!

やっぱりパタンから1時間かかったなぁ。

大通りは大きなお店やビルもどんどん建ってるけど、小さなお店が並ぶ繁華街はあまり変わりないみたい。








初ネパールからずーっとお世話になっている旅行会社へ。
久しぶりだと、やっぱりドキドキする。

Rさん、Hさん、他 なつかしい顔ばかり。
昔は遊び盛りの“若者”って感じだったけど、もうみんなお父さん。貫禄ついたね!

・・・席の配置がちょっと変わった。ダイは相変わらずの指定席。
席のスペースは広くなった。そんなことまで覚えてる。

辞めた会社では、毎日が怒涛の量と細かさで 常にキャパオーバー。済んだ作業は端から忘れるようにしてた。
夫と行った旅の温泉名すら 簡単に思い出せない。

だけど、ネパールのことは何も忘れてなかった。

日本語の上手なBさんと 「初めまして!トレッキングどこがいいですかー?」と、長々おしゃべり。
初対面の人とおしゃべりは得意じゃないけど、ここのスタッフやお客さんだと、なぜか大丈夫! 通じるものがあるのかな?

あ、両替、しなくっちゃ! ダイにお得な両替所を聞く。
「今、出すから。」 と言って 1時間・・・・・・・・・・・・・・・・おーい まだぁ? 何出すの?
地図にマークしてくれればいいのにー

まだー まだー まだ~ぁ??? 教えてよー

「じゃ、行こうか。」  って、ドコに?
近くのホテルのお客さんに預けるチケットがあったようで、それを届けるついでに銀行へ連れて行ってくれるらしい。
最初にそう説明してくれたら、私一人で・・・・と思いながら、「変わんないねー。」 と笑っちゃった。
そうそう、これがネパールだよね。


立派なホテルに来た。 お庭もきれーい。
普通のお客さんは、こんなとこに泊まるのかな。

1泊30ドル~。そんなに高くない。けど、連泊を考えるとやっぱり高いなー。
・・・・夫婦2人旅だと、こういうところなのかな。
今のゲストハウスだと、きれい好きの夫には無理だろうなー。
でも私は、地元密着型のゲストハウスがいいや・・・。(ベッドの匂いが不満でも)

オーナーがいた。
私のことをホテルを探してるお客さんと思ったらしい。
ダイ、「私の妹。トゥーロ バイニ。」と言った。えっ・・・Tulo(でかい)だって!?

銀行へ行く。
空いてたけど、今日はティハール休暇前日。両替は3時までだったらしい。
・・・・・ねっ。先に調べておかないと こうなっちゃうよ。

ということで、ダイ知り合いの両替屋へ。無事、両替完了。
¥30,000 → 25,950NRP (レート8.65/1ルピー=1.156円)
少し条件良くしてくれました。手数料なし。


せっかくタメルに来たから、ちょっとだけ うろうろ。。。(何も買わず)

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17:50 お仕事終わり。 お疲れ様です!

帰りに、ダイと近くの軽食屋さんへ。
ティハールの飾り付けがしてある。 きれーい。
私、こういうローカルな飾り付けも 素朴で好きだなぁ。

子供の頃の田舎のパン屋さんみたい。美味しそー
【旅の食事5:タメルのローカル軽食屋さん with Sダイ】
*おっきなチーズパン
*チヤ(ミルクティー)
(※ネパールの人たちが飲んでいるミルクティーはスパイス入れません。日本人にも飲みやすい。)

パン、ふわふわで美味しい~。私の好きな味っ(^^)

ネパールのパンは美味しくないって思い込んでた。
甘すぎず、油っぽくなく。めちゃうまいっ!
夕ごはん、入らないかも・・・と思いながらも、がぶがぶ。

ダイ、ごちそうさまでした!

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18:30 タメル→(バイク30分)→パタン 

やっぱり、バイクは小回り利くね。 早い早い。
タウコ(頭→ヘルメットのこと)つけてないから、ちょっと怖い・・・。
 (※3年半前には、バイク同乗者のヘルメット装着義務付けになってたけど、また“しなくてもOK”に戻りました。ですが安全第一、ヘルメット持っている場合は必ずつけましょう。)

信号が増えた気がする。前は1か所しか見なかった。・・・日本の信号機だ。
でも、大通りの交差点は警察官の交通整理。停電もあるからね。
ネパリドライバーのマナー、前より良くなったみたい。みんな待ってる。


夜のカトマンズを抜けて行く。

知ってる街並み 初めて見る建物
自分の記憶と目に入ってくる世界が交錯する。
あの時計台は何? 初めて見たような、ビムセンタワー。
ネパールを観光してない私。 ネパールの商品や暮らしばかりを見てきた私。
まだまだ 大きいものを見ていない。山もじっくり見ていない。
知らないものがいっぱい。
町中が、呼吸してる。
・・・・ネパールって、生きて 動いてるねー。

閉じてた心を、解放。  感動で 涙が出る。

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 19:00 家に到着。

 「ナマステー。どこ行ってたのー?ごはん食べた???」
これが 「おかえり」の挨拶。

朝、ここに寄って朝ごはんを食べ、
夜、ここに戻って夕ごはんを食べ、ゲストハウスへ戻る。

ネパールでは毎回、この生活パターン。 
顔を出さないと、心配したお兄ちゃんから電話がかかってくる。

仲良しの妻、Uちゃんから直接電話が来ることはない。
特に用事もなく、私と2人でぶらぶら出掛けることもない。
日本みたいに夫そっちのけで映画観に行ったり カフェでお茶することもしない。
会うのは、主に家の中。Kくん&Jちゃん家も、同じ。
だんだん変りつつあると思うけど、私と同年代はまだまだ男社会・・・。
田舎なら より一層男女格差があるだろうな。

女子でお出掛けしなくったって 家のお手伝いも、大好き☆

なので、ティハールのお手伝い。

お祈りに欠かせない、マリゴールド。
花を糸でつないで、飾りを作ります。



次は、蠟燭づくり。

溶かしたギウ(バターの上澄み)にコットン綿を浸し、
おちょこ大の素焼の器に1つずつ入れていきます。





「こうやって、ね。」
Uちゃんが 笑顔で教えてくれる。

「熱~い!」
「熱いね~」
「まだここに置けるよ。」
「じゃ、もっと作ろうね。」

笑いながら 数え切れないほどの蠟燭を作っていく。

きっと日本だったら、何も考えず出来たものを買ってきてしまう。
手仕事の大切さが 身に染みてくる。




8:00 夕ごはん

【旅の食事6:Uちゃんお手製のダルバート】

*朝と同じ(たぶん・・・) 
*リンゴ

朝と同じく、美味しかった☆ ごちそうさま!

食後、Sくんと また紙風船で遊ぶ。 大興奮☆
しばらくは、Sくんのマイブームになりそう。。。

Fアマからの紙風船は、ティハールの飾り付けにもなった。

日本の“ぼんぼり”みたい。

かわいい~


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21:30 ゲストハウスに戻る。

お兄ちゃんと歩きながら、ゲストハウスへ戻る。
夜の一人歩きは まだちょっと怖い。でっかいお兄ちゃんがいると、鬼に金棒。

ゲストハウスで明日の準備をしようと思うけど、体が動かない。
疲れてシャワーも浴びれない。

今日は丸1日ネパール。楽しかった。


・・・・・・・・・・・いいや。もう寝よ。
明日はどんな1日かな。。。。。。。。。。。。。。。

【11/4(木)】2日目(その2): なつかしい家。


8:00 ゲストハウスから、6年来お世話になっているお兄ちゃん&Sダイの家に向かう。


うわーーーっ 外、すごーい!     

町はティハールで活気にあふれかえってる。

人、いっぱい! 
おじいちゃん おばあちゃん おじさん お母さん 子供 犬・・・・・

大通りは 色んな音!
車やバイクのクラクション、人のざわめき、行き交う音、鐘の音・・・・・ 

いろんな匂い!
スパイス、お香、揚げ物の香り、生きてる匂い、死んだ臭い・・・・・

3年半振り、となると 
街の記憶はあっても、五感の洪水に全身がガンガンする。


昨日までは・・・
まっすぐ平らなアスファルト、 歩いてる人、少しだけ。 
クラクションなんて鳴らさない マナーの良い車ばかり、標識だらけの道。
人口多いのに、みんなドコ行ったの?  ・・・・それが日本。

昨日と今日、違い過ぎ。

「負けるな!」 ・・・自分で自分に喝!

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8:30 蛇行しながら 歩くこと 10分。 懐かしいお家に到着。

古い家、建て替え中に仮住まいした家、今の新しい家。
どれにもお邪魔した、ネパールで一番長いお付き合いの家族が住んでいる。

大通りに面した、縦長のネワールのお家。 

 
 
あー、前と変わりない。

ドアにくっついて ちょっと一呼吸。 

ベルを鳴らす。
ピロロロロロローーーーーーッ

ネパールのインターホンは、鳥の鳴き声。 
日本の「ピーンポーン」ってのより、いいな~。


4階の窓から、Uちゃんが パッと顔を出す。

パタ パタ パタ 階段を降りる音。


「ナマステ~~~~~!!!!」

Uちゃんと お兄ちゃん(旦那さん)の懐かしい顔。


Uちゃん、私の手を握ったまま涙目。
 「来たね・・・・ずーっと待ってたよぉ。」 とお兄ちゃんの笑顔。

2人のあったかい顔を見て、ネパールで初めて涙出た。

良かった・・・。 やっと来られたよ。

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9:00 4階のキッチン。Uちゃんが、朝ごはんを せっせと作る。

ネパール(都心部)では、9時の朝ごはんまでに、朝カジャ(おやつ)を食べる。
朝のカジャは、日本の「おめざ」のようなものだけど、ネパールでは、ミルクティー/クッキー/食パン/ゆでたまご。日本の朝ごはんと同じくらいのボリューム。


3階のアマの部屋へ行き、ご挨拶。
アマの何でも見とおすような目に私はいつもたじたじ・・・。子供のしつけはめちゃ厳しいんだろうなー。

同じ部屋にいたSダイの子供、Sくんに再会。
来月で4歳・・・なんだけど、細くて、か弱そう。
アマからおかゆを食べさせてもらってる。日本だと もう自分で何でもモリモリ食べるよな・・・(特に私は2歳からモリモリ食べてた)。ネパールだと、これが普通?

最初は ちょっと警戒してたSくん。
ちょこっと遊ぶと あっという間に元気な普通の子供!
なーんだ、大人しくしてただけじゃん^^。

Sくんとお兄ちゃん。

自宅の向かいに仕事場を持つお兄ちゃん。
タメルに職場があるお父さん(ダイ)に代わって、大きな体と広い心でSくんに接してます。
日本でいう、伯父・甥の関係よりずーっと濃い。もう一人の父親みたい。



10:00 いよいよ、
ネパールの朝ごはーん。
  
【旅の食事4:Uちゃんお手製ダルバート】

*ごはん
*ダルスープ
*カリフラワーのスパイス炒め
*青菜炒め
*いろいろ野菜のアチャール(漬物)
*お水

ダルバートは、真鍮のお皿に入ってます。
お兄ちゃん曰く、「悪いものを取り除く」んだそう・・・。真鍮が・・・???



食後。
Sくんと、Fアマ(日本女性)からのお土産、紙風船で大熱戦。

子供っていいなぁ・・・・・。


【11/4(木)】2日目(その1): なつかしいネパールの朝。



4:30 起床

・・・・・・遠くで 鐘の音が聞こえる。 
 誰かが草履で歩く音が聞こえる。  

ぱちっ!と目が開いた。


あれ? 私・・・・・。 自分ん家の布団じゃない。 ベッド? 天井が白い。


あーーーーーーーっ                                    
ここ、ネパール!?             
うそだぁ                                       
・・・ホント!!??                 


夢じゃない! ネパールだ! 朝だ!  


外を見る。 
まだ朝4時。周りは真っ暗。
            日本は、7時15分か・・・もうとっくに起きてる時間ね。
              (※日本との時差、3時間15分。この15分が、微妙・・・) 


日の出まで、パッキングをほどく。 
旅のお小遣いを小分けにしたり 
日本で書いてきた「ネパールで買いたいもの、やりたいことリスト」を確認。



【ネパールで、買いたいもの】
・フェヌグリーク(スパイスの一種)→ネワールおかず「ミー」の材料
・コリアンダー(粒&粉)→ネパール&インド料理で一番多く使うスパイス。
・ジンブー(乾燥した葉っぱ)→ダルスープに欠かせません。
・グンドゥルック(発酵乾燥野菜)→これもネパール料理独特の材料。
・マショウラ(大豆加工品)→いわゆる、ソイミート(大豆肉)。
・ダルバートを食べる用のお皿→出来れば重厚な真鍮で!
・クルタスルワール(ネパール女性が日常で着てる服)
・クルタに合わせたサンダル、チュラ(多連バングル)
プレゼント①(夫の誕生日用)→帰国後すぐにやってくる。
プレゼント②(結婚記念日用)→先月末のこと。
                    珍しく夫がくれたのに、私は用意してなかった!

【ネパールで、やりたいこと】
・ティハール体験  ・ショートトレッキング
・クルタスルワールを作る  ・Jちゃん家でピザ作り
・Aちゃん(日本在住)の姉さんのお店に行く
・タメルぶらぶら  ・パタンぶらぶら   ・寺院めぐり
・昔お世話になった取引先を訪問
・友達みんなで集まる


 ネパールに来たことを 徐々に実感・・・・。

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6:00・・・ようやく明るくなってきた。日本より西だから ちょっと遅め。


        見えてきた。ネパールの街並み・・・!        

  それぞれが、思い思いに建てたお家。 木ものびのび育ってる。


ベランダには、花や洗濯物がずらり。
「私たち、生活してます」って感じが伝わってくる。

私は小さい頃から、こんな「裏窓」の景色が大好き。
今の東京のベッドタウンは、「他人に迷惑かけないように」って お行儀良くしちゃって・・・。 
どんな木も毎年ご丁寧に剪定しちゃうし・・・。

“生きてる感”が全然違う。



鳥も元気~。

鳩は日本と同じ。
だけど、のびのび感が違うような。







あ、大仏(かなあ?)発見!
鐘はここから聞こえてきたのかな・・・。

この近くにマハボーダ寺院があるはずだけど、
それは、これ???

・・・・・違うかなあ。






あー ネパールの朝だ~。 ここは静かで さわやか~


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マハボーダ・ゲストハウスは、
パタンの中心部、ダルバールスクエアから徒歩6~7分くらいのところにあります。

マンガルバザールをまっすぐ歩いて一度右に曲がるだけ。 静かな環境です。

でっかく「歓迎」って文字があるけど、
どのスタッフでも日本語が通じるわけじゃありません。私は8泊の滞在中、日本語できる人に会いませんでした。

上の写真の入り口は小道に面してます。
チェックイン後は、中庭から大通りに抜ける出入り口を使いました。 

ここが中庭。何軒かの家の共同の庭。
白い建物がゲストハウス。











私の部屋
502号室、“マウント・アマダブラム”。
シングルルームです。
1泊450nrp。(※HPには1泊400nrpと書いているのでオンシーズンは時価かも。気をつけましょう。2週間以上の連泊だと割引してくれるようですが、それ以下だとメールで事前交渉しても回答はありませんでした。的を得ない返事ばかりで・・・ネパールらしい)
おそらく、この部屋の隣、“エベレスト”(だったかな)が、角部屋で一番眺め良いはず。





 お部屋は、汚くはないけど 女子にとっては「清潔~♪」ということもありません。

NGだったのは、ベッド。
枕にも敷き布団にも、ネパール男性の匂いがうっすらついてました。

きっと、ほとんどの方は「大丈夫じゃん」程度かと思われますが、
私はベッドに他人の匂い(特に男性)があると・・・ダメなんです。

まるで、その人と一緒に寝てるみたいで。。。。。。。。。。。。恐怖。 
好きな人以外の匂いに包まれるなんて、無理。

私にとってのイヤ度は、「トイレの臭い」<「ベッドの匂い」。


と、ぎゃーぎゃー言っても、ここはネパール。 
・・・そこで、対策。

*床をきれいに掃除して、直に寝る。

もしくは

*掛け布団カバー(縦開き封筒式)を持参して、ベッドに敷く。

私はもちろん、掛け布団カバー持参!薄手の極軽量。
封筒式でシュラフみたいに中に潜り込めば 上下とも匂いからカバーできて、寝像悪くてもズレません。

おかげで、ぐっすり眠れました。。。

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6:30 そろそろ、出かける準備・・・。

シャワー、どうかな。・・・とチェック。
(※チェックは、到着後すぐに行うのがベスト。深夜の到着だったのと、空き部屋がまだあったため翌朝に回しました。)

3~5分ほどして、お湯に♪(それまでの水はバケツに溜めます。)
温度も水量も日本のようにはありません、が、合格点。
ネパールの家のお湯は、ソーラーで温めていることが多いです。より屋上に近い階の部屋を借りる方が お湯が早く来ます。
お湯の温度は、その日(朝浴びる場合は前日)の天気次第。 前日が雨だと、翌早朝はいくら待っていても「ぬる燗」程度。電気で沸かすタイプも、停電時間だと役に立ちません。
水の無駄遣いをしないよう、シャワータイムは計画的に☆


自分の家じゃないと、不便がいっぱい。 準備一つに 時間、倍以上。 
でも、この不便が「生きてる」って感じ。工夫する楽しみもあるし。

さ、出掛けよう。



2010年11月27日土曜日

【11/3(水祝)】1日目(その4): ネパール到着


22:15 ついに、カトマンズ空港に到着。

一番に降りて、ビザ申請書 書かなきゃー!

申請書は、もちろん英語。
・・・・・在日大使館の「ビザ申請書記入例」を印刷してくるんだった。


申請書書き。英語って面倒・・・。
これ書けば、終わり。 ネパールに着いた。。。

疲れがどっと出てきた。
首に巻いた薄いストールも 肩に重くのしかかる。 
・・・ペンを持つ手が震えてる。


ビザ申請「without Visa」のカウンターへ並ぶ。
幸い あまり混んでない。
ビザ申請カウンターは、トピをかぶったおじさん2人体制で入国者をさばいている。

おじさんの1人に、私の4色ボールペンを取られそうになる。
「hundaina!(ダメ!)」
「OK、OK」 すっと返却。 
笑いながら ビザのスタンプをポン!と押した。

大事な私のボールペン。
1,000円したんだから。買う時、お札出すのにドキドキしたんだから。
これ無いと、旅日記書けないんだから。 他のじゃダメなのっ!

ボールペン1本にこだわる。

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22:40 入国

空港内のディテールが頭に蘇る。

「2階の入国カウンターから1階に降りると、
ここからエスカレーターで、あっちにターンテーブル。
こっちには カート置き場。
出口の途中に両替屋があって、30mくらいで出口。。。」

記憶 そのまま。
カートを持って 流れてくる荷物を眺める。

あ、トランク、来た。


どさっと荷物を乗せる。 あとは出口へ進むだけ。

                                ・・・・・・・・だけど、足が 前に進まない。


隅へ行って しゃがむ。
周りのネパール人たち、不思議そうに私を見る。

3年半ぶり。 本当に来たーっ。
来ちゃったよ。 どうしよ。


体育座りすること、しばし。。。。。。。。。。


・・・あっ!
こんなことしちゃいられない!友達、待たせちゃってる。

出なきゃ。出なきゃ。


カートを握って進む。迎えの人垣が見える。 
白く光った眼が、みんなこっちを見てる。 いつ来ても、たじろぐ。
ついに 来たよー。

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23:00 空港の外へ
 
「おかえりー」 「いらっしゃーい!」
最初はPさんの姿を発見。 そして人垣の中からダイ。

変わってない。・・・そっか、2人とも去年、今年、日本に来たよね。
・・・・・・・・・・・変わったのは、私かな。


2人の素直な笑顔と 温かい言葉。
なのに、私は 不安になる。
今朝まで日本にいて、今もうネパールにいる。
このギャップの速さに 心も体もついていってない。


用意してくれたバンに乗って ゲストハウスへ向かう。

車の外の景色。 
道路がきれいに舗装されていた。

          こんなに道、まっすぐだったかな???


だんだんと町中へ。

記憶が蘇ってくる。
だけど、眠いんかな・・・・夢の中の景色みたい。

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 23:30 ゲストハウス着。

Mahabuddha Guest House(マハボーダ・ゲストハウス)

英語サイト
http://www.mahabuddhaguesthouse.com/
日本語サイト
http://motor.geocities.jp/fareasthorizon/22-mahabuddha.html
(“日本語もOK”とありますが・・・予約メール~チェックアウトまで日本語一切なし。「日本語が通じる宿」と安心してはいけません。ぜひネパール語でチャレンジを♪)



  
到着するなり、宿のお兄さんから 
「ネパールの山、どれが好きですか(ネパール語)?」との質問。

ネパールではトレッキング未経験の私。
ネパールの山の好みを聞かれても・・・ (ー`´ー)うーん

真面目に考えて、「・・・マチャプチュレ!」と答えたら、
「Mt. Machhapuchhre......chaina..(マチャプチュレ山は、無いよ。)」と!
・・・それとも、「マチャプチュレは、中国(China)だよ。」と言ったの???
びっくり顔の私に、宿のお兄さん 背後のでっかいホワイトボードを指差し。
マチャプチュレの横には、人の名前(宿泊人)が書いてあった。

「あっ・・・・、部屋の名前が、山 なのね。。。。」

到着が遅いから部屋選べないと思って
「最上階のお部屋にしてね。」とリクエストしてたんだけど。・・・親切だなぁ
 


とはいえ、しっかり最上階をゲット。

「No.502 アマダブラム山(母の首飾り)の間」

アマダブラム・・・・・・・はじめて聞いた。
勉強足りず。





「ありがとう。・・・もう遅いから、また明日ね!」


精いっぱいの笑顔で 2人を帰す。


ドア閉めて、ため息 大きく一つ。

            ごめん・・・・・・・・・・・・1人にさせてね。 



「私、ネパールに着いたら、嬉しくて 絶対に泣く。」そう思ったのに。
涙一つ こぼれない。
 
               私 日本を引きずったままだ。


往復4時間の通勤に 朝から夜中まで仕事。
せっかくの休日も 
業績回復のプレッシャーが頭にこびりついたまま家事に追われ、
やっと眠れても 仕事にミスした夢で飛び起きる毎日。




ここは、ネパール。 もうあんな悪夢を見る必要はない。

                   全部 私のための時間。

                ・・・・・・・・・・自分を取り戻す 時間。

【11/3(水祝)】 1日目(その3):日本からネパールへ

窓側の座席。
隣は日本男性。周りも背広姿の出張組。

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10:40 離陸。

ふわっと機体が浮かび、太陽が目に入る。
視線を避けると 成田の田園風景が広がっていた。

・・・涙 出てきた。
何だろう すぐ帰ってくるってのに。

だめだめ!    
今回の旅のテーマは、「スマイル」。    

いつも笑顔で。   
悲しい顔したって いいことなんて無いよ。  


でも・・・、辛かった。 色々ありすぎた3年半。

こうして、またネパールへ行けるなんて 奇跡。
         え~い ネパール着くまでに ここで思いっきり 泣いちゃえ!
(花粉症のフリして、窓に向かって 泣く。)


泣き尽したら パッと元気に。 ちょうど機内食ました!

【旅の食事1:機内食/ビーガン(純粋菜食)】 
※航空券購入後、キャセイHP(日本語あり)からリクエストOK!

*野菜サラダ
*フルーツ(ブドウ、キウイ、オレンジ)
*チャパティ
*ナス、パプリカ、カリフラワー、ベビーコーンのボイル。三角△のは、マッシュポテト。


まあまあのお味。チャパティがもっとあれば。。。

泣き疲れ+満腹 で、次に来るものは睡眠。 
          ひたすら寝る。

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14:40 予定より早く 香港空港に到着。


手荷物、重い! 
なのに カートが、どこにも無い。
荷物を担いで がんばって うろうろ。。。。

あれ?新しい空港って聞いたけど 狭い・・・・。
おかしいなー 


2周まわって、隅々まで見たと確認。

カフェとレストランみたいなのは 1店ずつしかない。。。
歩き疲れて、エクセシオールみたいなところに入る。

【旅の飲物1:アイス・カプチーノ Sサイズ】 28HK$
日本のと同じで、美味しい。

昔 空港で使って余っていた香港ドルで払う。
やっと使えた。。。。
・・・・・・・・・・・外国人、ばっかり。(当り前)
しばらく使ってなかった英語、少しずつ耳慣れてきた。
17:00 登場時間も近づいてきた。ゲートNo.28へ向かう。

すると・・・、そこは広~々したエリア。カートもある。
最初からここに来ればよかったんじゃん。




色々見たかった~ 
名残惜しつつゲートへ向かう。

想像通り。 開放的で、広々。
途中で 「ん?」という店を見かけた。
  
「優の良品」

フォントといい
これって「無印良品」のパクリ!
中国人の人だかりが怪しさを一層醸し出してる。。。


ゲートに到着。

「加徳満都」 これで カトマンズ、か。

中国文字は、
日本人から見ると当て字クイズのよう。


 

香港―カトマンズは
ドラゴンエアーとの共同運航。

トレッキングらしい日本人団体も数組いる。




私がネパールで一番頼りにしているダイに、携帯メール送信。
あ、送れた。 あ、返事きた。


外国へ行くのは、時間がかかった方がいい。 
           日本から違う世界へ行く、心の準備ができる。

疲れるけど、その方が「やっと行けるんだ」って実感する。


            本当に ネパールへ行くんだ。
     

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 17:20 予定時刻より早く 離陸。 

     英語、中国語、ネパール語が飛び交う。 もう完全にアウェイの世界。

      
【ビザ取得の話】 
観光ビザ30日の場合。
日本の在ネ大使館で取得すると、
¥5,000+大使館までの往復交通費(または郵送料) かかる。
ネパール入国時の取得は40$(約¥3,400)。$1=\125の換算。
円高の今、空港で取得がお得!

私は、今回初めてネパールでビザを取得する。

申請書は機内で書いて、飛行機を一番に出なきゃ!
座席は、出入り口から一番近いところを確保。

準備万端~ 私って、賢いっ。


が、しかし・・・!
機内では、バングラデシュ用ビザ申請書しか配布されず。
なんでー とクレームを言ったら、

「ネパール用は持ってきませんよ。(香港英語)」

なにっ!
「持ってこない」じゃなくて、「持ってくんの忘れた」でしょ! 
謝らない外国人。 もーっ。

もくろみ外れ、ガックリ。そんなとき、スペシャル機内食が到着。

【旅の食事2:機内食/中華ベジ】 
*きのこと乾燥豆腐のサラダ
*フルーツ(スイカ、マンゴー、ドラゴン)
*パン
*赤米入りタイ米
*葉物、ニンジン、パプリカ、大豆ハム、透明なキクラゲ(片栗粉の固まりみたい)?、ニョッキみたいな白いもの

台湾の素菜(スーサイ)料理みたい。美味しそー
パクッ、と食べてみると
・・・・・・・・・・・・・あれっ 味、しない。
塩コショウの小袋もない。 塩コショーくださーい

やっと味が引き出されて、パクパク食べる。

が・・・・・・・・・・!!! 
途中で パサパサのタイ米がのどに詰まり、窒息!
声も出せない 咳も出ない・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。た・す・け・てーーーーー
・・・こんなに長く 息ができなくなったの、初めて。。。 

タイ米と素菜おかずは、合わない。
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19:30 バングラデシュ、ダッカ空港に途中寄港。
                                                             



ダッカで降りる乗客や、カーゴの積み下ろしのため しばし待機。。。。。。。
しかし・・・・・・・・・・・・長いっ。 時間、持て余しちゃうー

みんな 通路を行ったり来たり、他の乗客としゃべってる。
こんな時、英語が上手くできなくて 寂しい。

私の隣は、ちょっと無口なネパール男性。
ネパール語で話しかけてもいいけど・・・・・・・・・
「泊まるところはどこ?いつまでいる?連絡先は?自分の家に来てくれ。」
って にじり寄られるのが目に見えるから、必要以上には話せない。 

ボキャブラリーが少ないと 
(向うの良いように)勘違いされたとき、訂正するのも一苦労。

退屈。

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 21:00 ようやく、ダッカ空港から、離陸。

乗務員さん達、慌てるように 機内食を配る。

 【旅の食事3:機内食/ラクト・ベジタリアン】 
*きのことチーズのほうれん草トルティーヤ
*オレンジジュース(100%じゃない)
機内食で、これが一番おいしかったです☆
・・・ジュースは飲みませんでした。
(甘いのダメ。。。)
もうすぐ着陸。 ネパールに向かって、降りていく。