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2013年1月30日水曜日

【11/12(金)】10日目(2):チョバール寺院・日帰り巡礼。

朝4時半。
Pさんと一緒に、おばさんの家に行き、その後お母さんと合流。

真っ暗なダルバールスクエア近くの広場に 大勢の大人・子供たち。
「これ、みんな私の親戚。」 その数60名!
「今日は私たち一族のお参りする係の順番が来たんです。みんな楽しみにしていました。」

そこへ 大きなバスがやって来た。 誰もが笑顔で乗り込む。
わーっ ぎゅうぎゅう~。 だけど皆、親戚だから笑顔で譲り合い。
ネパールのバスでは見られない、和やかな光景^^。私は周りの人に次々と話しかけられます。

パタンから西へ、30分。 チョバールに到着です。

朝5時。ネパールはまだ真っ暗!
暗がりに60名。わずかに見える人の動きと 大勢のささやき・・・^^;。

ここから山道を登ります。足元が見えないので、皆ライトを照らしながら・・・。
優しいおばさま達は、私の足元にライトを当ててくれます。
私は小さな子供にライトを当てて、仲良く山登り^^。

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登ること30分。ようやく家々の明かりが見え始め、お寺に辿り着きました。

アディナト・ロケシュワール・マンディール/Adinath Lokeshwar Mandirという
ネパール仏教徒の間で有名な巡礼寺院です。(Mandirは、サンスクリット語で寺院のこと)
15世紀に建てられました。

 門をくぐると、中は闇。どこに何があるのか、広さも分かりません。
すでに何組かグループが来ています。



寺院内部は
ぐるっと四角く囲われているようです。
数か所だけ 明かりがついていました。













近づくと 神様が見え、
心がホッと洗われます。














徐々に人が集まってくると、
明かりがつき始めました。

何組かの親戚グループのようで
皆仲良く静かにおしゃべりをしています。

周りには金属のお皿がいっぱい。
新婚夫婦が、ここに皿を奉納すると
幸せになると言われています。









誰からとなく、お祈りが始まります。
鈴の音とともに、延々と・・・。

ネワール語のようで、
意味は全然分かりません。











祈りとともに、寺院の姿が見えてきました。闇の中に浮かぶ 荘厳な姿です。


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「カジャ、食べに行こうか。
お祈り、ずーっと続くよ。
私、アマ(母)の付添いだから。」

Pさん、飽きてきたみたい^^;。

寺院の外側に食堂があった。
参拝者のために、既に営業中。






【旅の食事38:チョバールでカジャ】
*プリ(揚げパン)
*チャナダル(ひよこ豆のカレー)
*チャナマサラ(辛い豆スナック)
*シェル(揚げドーナッツ)

ベジタリアンOKのメニューを
オーダーしてくれました。
どこからか、優しい目の母犬がやってきました。
お腹すいてるのかな・・・。

周りはネパール男性ばかり。
私ならもらえそう、って思ったのかな。

もうお腹いっぱいだから、残りはあげようね。






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寺院に戻ったら、暗かったお寺の全景がはっきり見えました。

美しい~。

いつの間にか、人いっぱい

観光客はいません。
部外者は私だけ・・・。
クルタ着て普通にしていると
ネパール人と思われてるみたい。


まだお祈り中・・・。

もう1時間は経っていますが
どこで終わるんでしょう?

ネパールのお祈りは
長いです。







ありがたい神様の姿を拝見・・・あら?


マチェンドラナート・ジャトラで御神輿に乗る、
赤い神様???











【2007年6月パタン、セト・マチェンドラナート祭で見た御神輿の神様】

ほら、一緒でしょ?


この神様、ラト・マチェンドラナートは
神輿に担がれてパタンまでやってくるらしい・・・。

あの盛大な祭りは ここから始まるのね。


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お祈りの歌が終わり、
人々は火を灯し始めました。


1人1人が
家族の健康と幸せを祈っています。




人々は神様にお供えをし、
聖水やおさがりの花びらなどを受け取ります。

神様のおさがりを差し出すお兄さんたち。
今どきの若者で、目立ちたくて上がっているのかとちょっと疑ってしまいます。

ですが
ダイの話(ゴールデンテンプルの場合)だと、
寺院を守り・維持するのは、そこを母寺とする人たちで構成されており(日本でいうところの門徒?)
家族単位で月代わりに順番が回ってくる。
彼ら(男性のみ)は寺院に寝泊まりし、肉類は口にせず、無心に行事進行の奉仕をするんだそう。
一生に1、2度しか巡ってこない、とても名誉な役目だと話していました。

彼らもきっと、巡ってきた役目を一心に果たしているんですね。



Pさんは 
一族全員分のおさがりを受け取り、
配って回ります。

このお盆一式は、純銀製。
この儀式のためだけのもので 
もし無くしてしまったら
一家が滅びるくらい大事なものなんだそう。

移動中は常にお母さんが抱えていました。
一瞬持たせてもらったけど、
一族の重みが ずっしりとのしかかります。


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長かったお祈りが終わりました。お寺の外に出ます。
 
外で なんだか美味しそうなものを
売っています。

パニール(フレッシュチーズ)かな?

「食べてみる?」
・・・いやいや 美味しそうだけど
お腹壊すと思う、きっと。






 

みんなで山を下っていきます。

登るときには気付かなかった。
こんなに家が並んでいたのね~。

眼下に広がる景色、美しい。

ゆうべはほとんど寝てないけど
清々しい気持ちで足どりも軽くなります。
















お母さんたちは、
木の下で休みながらおしゃべり。














帰りのバスの中は、
お祈り歌の大合唱。

寺院でいただいた有難い灯は、
消すことなく
お盆の上に載せられています。

バスが揺れるたび、私がガード。

消えても困るし、
火傷するのも怖いし・・・。






朝9時半。パタンに戻りました。

貴重な御参りが出来てよかったです。


今日は素敵な1日になりそう。







 

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